藤沢湘南台病院1号館増改築工事

藤沢湘南台病院(プロポーザル)南東側全景

開設80年を迎える藤沢市北部を代表する[藤沢湘南台病院]の増築物が今後、病院の顔となり看板となり国道に新たな風景を創出。

湘南東部地域の医療・保健・福祉を担っている藤沢湘南台病院の[緩和ケア病棟の開設][救急医療の拡充][診察部門のセンター化構想]のための増改築。
従来の病院増築とは異なり、診察部門の空間拡張が必要であったため、既存病院の機能を停止せずに接続する必要があり、段階計画を検討し[居ながら工事]による増築を行った。今後の病院増築は、別棟を建て連絡通路で接続するシンプルな増築だけでなく、今回のcaseのように既存病院の空間拡張を求められる[居ながら増築]が増えていく難易度が高い設計だった。
緩和ケア病棟と救急医療部門は、共に命というテーマを持ちながら[人生を全うする]・[人生を持続させる]という二極性を持つ。設計に際し、この2部門の整備は地域医療多様化の必要性(必然性)を実感する良い機会となった。
緩和ケア病棟は、19床(個室11床、多床室8床(2室))で構成され、落着いた木目調の空間とした。[病院(施設)を感じさせない空間=住まいの延長]をコンセプトとし、入院される患者さんのQOL(生活の質)の向上はもちろんの事、御家族及びそこで働くスタッフの方々に対し、暖かさや落着きといった安心感を感じていただけるように配慮した
多床室は各ベットに対し開放感とプライバシーの確保を目指し、個室的多床室を意識した。
(担当:関根・大貫)

藤沢湘南台病院(プロポーザル)南西側全景
藤沢湘南台病院(プロポーザル)アプローチ
藤沢湘南台病院(プロポーザル)西側外観(夕景)
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藤沢湘南台病院(プロポーザル)緩和ケアエントランス
藤沢湘南台病院(プロポーザル)エントランスホール(夜景)
藤沢湘南台病院(プロポーザル)センター待合ホール
藤沢湘南台病院(プロポーザル)個室的多床室
藤沢湘南台病院(プロポーザル)緩和ケア談話室
藤沢湘南台病院(プロポーザル)個室
藤沢湘南台病院(プロポーザル)個室
藤沢湘南台病院(プロポーザル)廊下及びS・S
藤沢湘南台病院(プロポーザル)個室入り口・アルコーブ
神奈川県藤沢市
病院
新築
RC造
地上3階
延べ2242㎡
2012.2完成